お知らせ

安倍晋三元総理大臣の逝去に際して

教区本部事務局 により

2022年7月13日

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日本カトリック司教協議会 会長談話

安倍晋三元総理大臣が銃撃され亡くなられたとのニュースを聞き、驚きと共に悲しみが湧き上がっています。安倍元総理大臣の永遠の安息をお祈りいたします。

いのちに対する暴力を働くことによって、自らの思いを遂げようとすることは、いのちを創造された神への挑戦です。神がいのちを与えられたと信じるキリスト者にとって、いのちはその始まりから終わりまで守られなくてはならない神からの尊厳ある賜物です。

すべてのいのちがもつ不可侵の尊厳と、あらゆる苦難の中にいる兄弟姉妹に、連帯と支援を示すことの大切さは、2019年11月25日、東京における日本政府および外交団との懇談において教皇フランシスコが語られたことでした。「すべてのいのちを守るため」というメッセージを伝えた教皇訪日を実現するために、安倍晋三元総理大臣はご尽力くださいました。

多くの人が自由のうちにいのちをより良く生きようとするとき、そこに立場の違いや考えの違い、生きる道の違いがあることは当然です。その違いを、力を持って、ましてや暴力を持って押さえ込むことは、誰にもゆるされません。今回の暴力的犯罪行為の動機はいずれ解明されるのでしょうが、暴力が支配する社会ではなく、互いへの思いやりや支え合いといった神のあわれみの心が支配する社会が実現することを祈り行動したいと思います。

あらためて、安倍晋三元総理大臣の永遠の安息を心からお祈り申し上げますとともに、ご家族の皆様の上に主からの深い慰めと平安がありますよう、お祈りいたします。

2022年7月11日

日本カトリック司教協議会会長

カトリック東京大司教 菊地功

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