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聖霊降臨の主日(2020年5月31日、A年・祭日・赤)

佐藤謙一(さとうけんいち)  

2020年5月31日

第一朗読:使徒たちの宣教(使徒言行録2・1-11);一同は聖霊に満たされ、話し出した
答唱詩編(詩編104・1b+24、29+30、31+34);神よ、あなたの息吹を地の表に。
第二朗読:使徒パウロのコリントの教会への手紙(一コリント12・3b-7、12-13);皆一つの体となるために、一つの霊によって洗礼を受けた
福音朗読:ヨハネによる福音(ヨハネ20・19-23);父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。聖霊を受けなさい

今日の福音は復活節第2主日でも読まれたところの冒頭の部分ですが、復活したイエスが弟子たちの真ん中に来て話された場面です。わたしたちは死んだはずのイエスが復活して弟子たちの中に立ち弟子たちを励まされたことを聖書の中で知ることができます。同様にわたしたちも復活したイエスとの出会いを体験しているはずです。人生の歩みの中で苦しい時や悲しい時にわたしたちを励ましてくれたイエスとの出会いがあったはずです。わたしも司祭を目指すことになったときのことを振り返るとき、やはり復活したイエスとの出会いがあったのだと思います。

神によってうながされてわたしたちはイエスを体験することができるわけですが、それはわたしたちに生きる力を与えるもので、すべての人を一つに集める愛の力ともいえます。イエスは使徒と呼ばれる人たちに息を吹きかけて言われました。「聖霊を受けなさい」と。この聖霊、神の霊についてはパウロのコリントの教会への手紙の中で解説されています。「聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』とは言えないのです」とあります。イエスが十字架で死に三日目に復活したこと、そしてわたしたちの中で生き続けていることを信仰によって宣言していくことは聖霊によらずにはできないのだということです。信仰宣言をわたしたちは毎週唱えていますが、それは聖霊の働きの実りであるともいえます。この信仰宣言は個人の信仰の実りであるというよりも、教会全体に働きかけてくださる聖霊による実りであると考えてください。わたしたちに働きかけてくださる聖霊の実りが、教会に集い信仰を宣言して、気持ちを新たにして世に派遣されていくことなのだということです。

使徒たちの宣教に描かれている聖霊降臨の場面は視覚的に訴えるものです。聖霊の働きが「激しい風が吹いてくるような音」だったり、「炎のような舌」という表現がなされています。イエスが「息を吹きかけて」ということも聖霊のしるしです。「音」や「舌」、あるいは「息」というのはしるしですが、神のことばがわたしたちに注がれているという意味であると思います。音や舌、息というのは言葉を象徴しています。いつも神の霊、神のことばによってわたしたちが生かされているのだということです。神のことばに生かされているならば、神のことばをわたしたちは生きていかなければなりません。生きていくということはそれを実践していかなければならないということです。

聖霊という言葉はわかりにくいと感じているかもしれません。聖書の中でもいろいろな意味を含んでいるからです。ですが、わたしたちを生かしていくもとになるものと思えば、はっきりとつかむことはできなくても、頼りになるものでなんだと思えるのではないでしょうか。五旬祭の日に弟子たち一同に注がれた聖霊は、弟子たちに大胆に話し、活動することをうながしました。決してわけのわからない言葉ではなく、ほかの国々の言葉でも話すことをうながしました。わたしたちにも同じ聖霊が注がれています。聖書に書かれている弟子たちと同じように活動することができる聖霊が注がれているのです。わたしたちも自信をもってこの世の中に福音を伝えていくことができるのです。聖霊によって生かされるということは、神から与えられた使命であると同時に他の人に福音を通して結ばれていくことなのです。

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