カトリック教会の結婚式、式次第

◆挙式に至るまでの準備

カトリックの信者で、まだ堅信の秘跡を受けていないかたは、早めに堅信を受けてください。また、挙式の前には「ゆるしの秘跡」を受けることをお勧めします。

●書類
婚姻に必要な書類は、挙式をする教会が整えることになっておりますので、そこの教会の主任司祭と相談してください。(信者の結婚式で、司式司祭が自分の所属する教会の主任司祭以外の場合は、主任司祭の委任状が必要です)

●婚約式
必ずしも必要なものではありませんが、二人が希望するなら、司祭に依頼すればよいでしょう。

●結婚講座
教会によって、また司祭によっても違いますが、少なくとも4回は必要です。結婚生活の基礎作りですから、十分に時間をかけて二人で研究会のつもりで出席されることを望みます。最近は10回、16回、20回と充実した講座が増えているようです。

◆結婚式次第

挙式当日の式次第は、カトリック教会でも、教会によって、本人たちの希望によって、多少の違いはあります。一般的に使用されている『カトリック儀式書・結婚式』(カトリック教会公認のもの)に従って少し説明しておきましょう。

●式場
式場はふつう、カトリック教会の聖堂でおこなわれますが、やむをえないとき、事情によっては教会以外の結婚式場、ホテルの式場などでも行うことはできます。その場合、司祭はそこへ出向き、使用器具などは教会で挙式する場合に準じます。

●
入口から祭壇に向かって右側座席が、新郎関係者、左側座席が新婦関係者席で、いずれも前列から、両親、家族、親戚、職場、友人の順になります。

◆開祭の儀

●1 入堂
入堂については、その方法、順序などいろいろなやり方があり、一定していません。それぞれの教会、主任司祭、二人の希望などで決まります。

参列者はあらかじめ入堂し、起立して迎える。
例−1) 司祭が聖堂入口までいき、新郎新婦を先導して祭壇まで進む。
例−2) まず新郎が先に祭壇前の定位置につき、後から入堂してくる新婦を途中まで迎えにいき、そこから並んで祭壇に向かって進み、一礼して定位置につく。
例−3) 最初から新郎新婦が並んで入堂し、祭壇前の定位置につく。
例−4) まず証人(男女)が二人並んで入堂し、祭壇前の定位置に向かい合って立つ。新郎が両親に両側から付き添われて入堂し、祭壇前の定位置につく。続いてマーチに合わせて新婦が両親に両側から付き添われて入堂し、新郎側に向かい合って位置につく。
●2 司祭のあいさつ
ここで司祭は開祭を宣言し、様式どおりに二人の結婚を祝福し、司祭のあいさつをします。

●3 聖歌(「司祭のあいさつ」の前でも、次の「初めの祈り」の後でもかまわない)

●4 初めの祈り
司祭は様式どおりの祈り文を唱えます。

●5 聖書朗読
朗読聖書は旧訳聖書から一箇所、新約聖書から一箇所、間に詩編を一つ選びます。朗読は二人がそれぞれしたらいいと思いますが、両親、兄弟姉妹、証人、友人などが朗読してもかまいません。

●6 福音朗読
福音は司祭が朗読する。

●7 司祭の話

◆誓約の儀

●8 導入のことば
司祭が定式どおりの言葉を言う。

●9 意志の表明
二人は司祭の前で向かい合って握手します。
司祭は、ここで二人に対し、神のみ前で、公に、結婚への忠誠、子どもの教育についてその決意を尋ねます。二人は「はい」とはっきり返事をしてください。
次に互いに相手を夫とするか、妻とするか名指しで尋ねます。二人はそれぞれ「はい、いたします」とはっきり答えます。この返事によって結婚が成立するのです。

●10 同意の表明(誓いの言葉)
妻とします、夫としますとの意志の確認を受けて、二人の決意が「誓いの言葉」となって表明されます。これも定文がありますから、それを二人が声をあげて共唱します。

●11 同意の確認
司祭は二人の意志の確認、同意の表明の確認をした後、握手している二人の手にストラと手を添えて、定式書にある祝福を求める祈りを唱えます。

●12 ベールをあげる
祝福の祈りが終わると、二人は手を離し、夫となった新郎は、妻となった新婦のベールを顔面から持ち上げ、後ろへ垂らします。その後すぐ新郎は新婦の頬へ軽く接吻するのもいいでしょう。

●13 指輪の祝福と交換(贈呈)
司祭は二人を祝福し、続いて指輪に聖水をかけます。新郎は司祭から新婦の指輪を取り、「この指輪は私たちの愛と忠実のしるしです」と唱えながら新婦の左手の薬指にはめます。続いて新婦も同様にして、新郎の左手の薬指に指輪をはめます。

●14 署名
結婚証書への署名はまず本人二人が行ない、次に男女証人、司祭の順でします。この間オルガンの演奏があればいいでしょう。

●15 共同祈願
共同祈願は司祭、二人、両親、家族、友人などだれでもできます。希望するかたは前もって準備しておくといいでしょう。

●16 司祭の祝福
司祭は両手または片手で二人の上に按手し、定式どおりの祈りを唱えて二人を祝福します。

●17 聖歌
最後に締めくくりの聖歌を皆で歌います。(歌詞や楽譜が参列者に配られていると皆で歌えます。)

●18 閉祭の言葉
司祭が十字架を切って二人と参列者一同を祝福した後、結婚式終了を宣言します。

●19 退堂
新郎新婦、男女証人は横一列に並び、祭壇に深く一礼し、まず二人は出口方向に向きなおり、新郎は出口に向かって右側、新婦は左側に二人並んで腕を組みます。行進曲に合わせて拍手のうちに新郎新婦が歩き始めたら、男女証人、新郎の両親、新婦の両親がそれぞれ二人ずつ並んで後に続きます。聖堂入口まで出ると、新郎新婦を中心にして両側に証人、両親の順で8人並び、退堂される参列者のあいさつを受けます。
受洗者の結婚の場合は秘跡になりますから、なるべく聖堂で、ミサのなかでの結婚式をしてください。

◆粟本 昭夫(あわもと てるお)著『結婚する二人へ』より  FSP 1993
angels
以上、以前に掲載されていた文章をパウロ会のご好意により転載させていただきました。

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